製品概要
JDZX10-6R / JDZX10-10R/160は、交換可能な一次ヒューズを備えた屋内用ドライタイプ単相電圧トランスフォーマーであり、定格周波数50Hzまたは60Hzの交流中圧システム向けに設計されています。屋内スイッチギアおよび配電システムにおいて、電力量計測、電圧監視、リレー保護用途に使用されます。
三相一体型VT製品とは異なり、JDZX10シリーズは単相支柱構造の電圧トランスフォーマーです。各相を独立したVTユニットとして設置する用途に適しており、キャビネットレイアウトの柔軟性、相ごとの交換容易性、保守作業の簡素化を実現します。国際向け製品ページでは、6kV仕様は7.2kVクラスVTとして、10kV/11kV仕様は12kVクラスVTとして表示する必要があります。

主な仕様
| 項目 | 仕様 |
|---|---|
| モデルシリーズ | JDZX10-6R / JDZX10-10R / JDZX10-10R/160 |
| 製品タイプ | 屋内用ドライタイプ単相電圧トランスフォーマー(VT)/計器用変成器(PT) |
| 構造 | 支柱構造、完全密閉型エポキシ樹脂モールド |
| 一次側保護 | 交換可能な一次ヒューズ |
| 設置場所 | 屋内 |
| 定格周波数 | 50Hzまたは60Hz |
| 代表的な系統電圧 | 6kV、10kVおよび11kV |
| 国際規格における電圧クラス | 7.2kVクラスおよび12kVクラス |
| 周囲温度 | -5°C~+40°C |
| 日平均温度 | +30°Cを超えないこと |
| 大気条件 | 大気中の汚染が深刻でないこと |
| 主な機能 | 電力量計測、電圧監視、リレー保護 |
| 準拠規格 | GB20840.3-2013、IEC61869-3:2011およびプロジェクト固有の要求事項 |
設置位置
JDZX10ヒューズ付VTは、通常、屋内用中圧スイッチギア、計量盤またはリレー保護パネル内に設置されます。高電圧一次端子は交換が容易なヒューズで保護されており、二次端子からは計量器、保護リレーおよび監視装置向けの電圧信号が供給されます。
設置条件
- 設置場所:屋内
- 最高周囲温度:+40°C
- 最低周囲温度:-5°C
- 日平均周囲温度:+30°Cを超えないこと
- 大気環境:深刻な汚染がないこと
- 日常的保守:通常運転条件下では定期的な表面清掃のみ
本モデルの適用範囲
最適な用途
- 屋内6kV、10kVおよび11kV配電システム
- 7.2kVおよび12kVクラスの中圧スイッチギア
- 電圧計測および電力量計測回路
- リレー保護および電圧監視回路
- 三相一体型VTではなく、ヒューズ付単相VTを必要とするプロジェクト
- 湿潤または熱帯地域の屋内環境で、エポキシ樹脂モールド絶縁が好まれる場合
推奨されない用途
- 屋外露出設置(筐体なし)
- 高周波電子電力変換回路
- 油入VTが必要な用途
- 一体型三相構造が指定されている三相VTの代替用途
- 技術的確認なしに特殊な変成比または負担を要求する用途
主な技術的特長
完全密閉型エポキシ樹脂モールド構造
トランスフォーマーは完全密閉型エポキシ樹脂モールド構造を採用しています。鉄心および巻線は樹脂で完全に封止されており、優れた耐湿性、絶縁安定性および機械的保護性能を提供します。この構造は、湿潤または熱帯地域の屋内スイッチギアへの設置に特に有効です。
交換可能な一次ヒューズ保護
一次出力端子には短絡保護用ヒューズが装備されています。内部にサービス不可の保護構造を採用するものと比べ、ヒューズ交換が容易で、盤メーカーやエンドユーザーの保守作業を大幅に簡素化します。
単相支柱構造
支柱型構造により、各相を独立して設置できます。これは、相ごとに分離配置が必要なスイッチギア設計や、保守アクセス性の向上、柔軟な電圧トランスフォーマー構成を求める用途に適しています。
低メンテナンスの屋内設計
本製品は通常の屋内運転条件下では特別なメンテナンスを必要としません。指定された環境条件内で使用される限り、定期的な表面のほこりや汚れの除去だけで十分です。
電気的技術データ
以下の技術データは、提供されたJDZX10-6R/JDZX10-10Rサンプルに基づいて整理されています。国際向けページでは、電圧クラスを7.2kVクラスおよび12kVクラスとして表示し、元の定格電圧比は技術表に併記します。
| モデル | 電圧 クラス |
定格 電圧 比 |
定格 絶縁 レベル |
精度 クラス/ 定格出力 |
最大 出力 |
|---|---|---|---|---|---|
| JDZX10-6R | 7.2kVクラス | 6/√3 : 0.1/√3 : 0.1/3 6.3/√3 : 0.1/√3 : 0.1/3 |
7.2/32/60kV | 0.2/3P—15/100 0.2/6P—15/100 0.5/3P—30/100 0.5/6P—30/100 |
400VA |
| JDZX10-10R | 12kVクラス | 10/√3 : 0.1/√3 : 0.1/3 11/√3 : 0.11/√3 : 0.1/3 |
12/42/75kV | 1.0/3P—60/100 1.0/6P—60/100 |
630VA |
| JDZX10-6R | 7.2kVクラス | 6/√3 : 0.1/√3 : 0.1/√3 : 0.1/3 | 7.2/32/60kV | 0.2/0.5/3P—10/10/100 0.2/0.5/6P—10/15/100 |
400VA |
| JDZX10-10R | 12kVクラス | 10/√3 : 0.1/√3 : 0.1/√3 : 0.1/3 | 12/42/75kV | 0.2/0.5/3P—10/10/100 0.2/0.5/6P—10/15/100 |
630VA |
重要な試験に関する注意
警告:商用周波数耐電圧試験は、一次-二次間および二次-接地間回路に対して実施できません。代わりに誘導耐電圧試験を実施してください。この注意事項は技術文書に必ず記載し、誤った試験手順を回避してください。
設置

JDZX10シリーズは、コンパクトな単相ボディにエポキシ樹脂絶縁を採用し、一次出力端子にヒューズを搭載しています。底面プレートには接地ボルトおよび4か所の取付穴があり、スイッチギア室内での安定した設置を可能にします。
外形寸法の参考値
| 項目 | 参考値 |
|---|---|
| 全長 | 365mm |
| ベース長 | 330mm |
| 本体長 | 272mm |
| 全幅 | 185mm |
| 本体幅 | 160 ±2mm |
| 全高さ | 284 ±2mm |
| 一次ヒューズの参考仕様 | 屋内用交流高圧ヒューズ、サンプルでは0.5Aを表示 |
| 概算重量 | 27.5kg |
配線および二次端子

サンプル図面は、計量、監視および残留電圧関連用途における代表的な配線構成を示しています。正確な二次端子の表示は、選定された変成比、二次巻線構成および保護方式に応じて確認してください。
二次出力オプション
- 計量/保護用単一二次出力
- 計量+保護用二次出力
- 残留電圧/オープンデルタ接続用二次構成
- プロジェクト要件に応じたカスタム二次構成
エンジニアリング選定ガイド
系統電圧による選定
6kVまたは6.3kVシステムにはJDZX10-6Rを、通常7.2kVクラス電圧トランスフォーマーとして表示します。10kVまたは11kVシステムにはJDZX10-10Rを、通常12kVクラス電圧トランスフォーマーとして表示します。
二次機能による選定
計量回路には、適切な精度クラスおよび負担を選定してください。リレー保護または残留電圧検出用途では、保護クラスの二次巻線または残留電圧巻線が必要かどうかを確認してください。
保守要件による選定
ヒューズ交換の容易性および相ごとの独立保守を重視するプロジェクトでは、完全一体型三相VTよりもJDZX10単相ヒューズ付VTの方が適しています。
キャビネットレイアウトによる選定
スイッチギアレイアウト確定前に、設置スペース、ヒューズアクセス方向、二次端子位置および接地点を確認してください。
適合規格および試験
JDZX10シリーズは中圧電圧トランスフォーマーの要求事項に従って設計されており、GB20840.3-2013、IEC61869-3:2011および顧客の特殊要求に準拠して納入可能です。最終的な準拠規格はプロジェクト技術契約に従ってください。
代表的な定例試験項目
- 外観検査および銘板確認
- 変成比および極性確認
- 指定負担下での精度試験
- 誘導耐電圧試験
- 絶縁抵抗試験
- ヒューズおよび一次回路検査
- 二次端子確認
- 接地点検査